第18章 懺 悔
ペニスが膣壁を擦り、子宮口へとぶつかってまた膣口の方へと逃げる。それを繰り返し、ユリアは初めて絶頂を迎えた。
今まで感じていた痛みを快楽が消し去った。
抱かれ、腕に閉じこめられたままで必死に膣がペニスに吸い付き、精液を搾り取ろうとしている。
それが終わる頃にエルヴィンはまた奥へと自らを進めた。
「あ、だめ、いや、しんぷさま、だめわたし、だめっ」
「ダメな訳があるか、足を絡めて離れたがらないくせに」
「ちが、ぁっ」
エルヴィンが顔を掴んで上を向かせると、一旦律動をやめたエルヴィンからキスをされた。いつもジャンとする軽いキスではなく、粘膜を刺激し、口内までも性感帯にするような官能的なキス。
ユリアと離れたエルヴィンは口をぺろりと舐めてまた腰を振った。
「あたま、溶けちゃ……うぅ、あっ、しんぷさま、いやだ、ぁ、おかしくっ、なっちゃ、うよお……っ!」
「神父様、じゃない、エルヴィン」
また顔を上げさせたエルヴィンと視線が絡んだ。
揺れる視界をそのままに、ユリアは「エルヴィン……」と呟くと、エルヴィンの動きが一瞬止まる。
「……危うく、達してしまうところだった……」
抵抗の意思のないユリアから一旦離れ、結合部分を眺めながら腰を振る。片手は子宮の位置に、もう片方の手はユリアの手と絡まされていた。
交わる音が響く。エルヴィンの言葉が殆ど頭に入ってこない。
「あ、あっ、あ、えるび……ん、また、またキちゃう、だめ、まって、」
「ああ、私もだ、膣内に、出すぞ……っ、」
「だ、めえっ……!!あ"っ……ぁっ、」
脈打つペニスを膣に感じながら、ユリアは頭上にそびえる十字架を見た。敏感な膣からペニスが抜き去られ、小さく声が出る。
涙も止まり、ユリアは床に手足を投げ出したまま眠りについた───……。
その日、静かな夜。ある一室のベッドに横になる男女がいた。
「……神よ、私には“罪”があります。私には愛する人がいました。しかし私はとある男性に身体を許し、次第に心までも許しました。何度も行為を繰り返しては、愛を注がれました。恋人がいながら、その方に心も身体も奪われた私をお許し下さい、どうか。お許し下さい」
「……ああ、きっと許してくれる。私達のことを、神はきっと」
-END-