第17章 赤ずきんちゃん
地下倉庫。
ここは本来、食料や使わなくなった物をしまう場所。
しかし、ユリアと夜の食事をして直ぐ、いつの間にか寝入ってしまったエルヴィンは、自宅の地下倉庫で目覚めた。
脚は曲げられた状態でキツく拘束されており、腕は背中側で胴体に括られるようにして、同じくキツく縛られていた。
エルヴィンが何より驚いていたのは、目の前に居る人物がユリアだということ。
「な、ん……だ、これは一体……説明しろ、ユリア……!」
「説明、そうね。五年前のあなたへの復讐、ってところかしら」
「五年前、復讐……?どういうことだ?マンネリの解消にしては些か過激過ぎやしないか?」
あくまでシラを切るエルヴィン。
「いいよ、付き合おう。君にこういう趣向があったのは知らなかったが、愛する君がやりたいならきっと気持ち良く感じるかもしれない」
「どこまでも呑気な男。お前のせいで私の人生は、最悪だ。よくもこんなにぬけぬけと生きていられるな」
「おぉ……なかなか胸に刺さるな……」
ユリアは舌打ちして、手始めにあの時にされたように肌を舐めた。交際してからはエルヴィンはこんなに執拗に舐めたり吸ったりはしない。更生したつもりでいるのか、一応は惚れた女だからか優しく啄むように吸う程度。
ユリアの“愛撫”に、エルヴィンの息も上がり始める。
時々、皮膚を噛みながら、逞しい胸に爪を立て、小さな乳首に吸い付いた。
「っユリア、凄い、な……」
「黙れ」
ユリアの言葉にエルヴィンは黙った。未だにプレイだと思っているのか、少し不満げにしている。
乳輪辺りから歯を立てて強く、強く噛む。
「あ、う……、い、たい……ぞ、」
フーッ、フーッと、自分の鼻息が荒くなっているのを感じた。
エルヴィンのペニスに手をやり、爪を立てた。
「あ"っ、あ、やめ……」
拒否してきたエルヴィンの太ももを強く叩いた。
「うあっ!!?」
感情が昂ったユリアは一旦立ちあがり、馬用の鞭を手にしてエルヴィンを容赦なく叩いた。
エルヴィンの耐える声と、肌と鞭が弾かれて鳴る音が響く。