第17章 赤ずきんちゃん
「お前の、せいで、私は、私はっ……!!」
「ユリア、待っ……待て、頼む……!!おい、ユリア!!」
エルヴィンの腹を踏み付けると、濁った声が喉の奥から絞り出された。
「お前に拒否権は無いの。後悔しても遅いから」
「ま、待……」
再び鞭で叩いた場所は、鞭で叩かれて完全に萎えてしまっているペニス。さすがに痛かったようで、エルヴィンはグッと堪えてユリアを睨んだ。
「何、その目は」
「君は、いや、お前は……誰だ?ユリアなのか?こんな事しない、ユリアは……!!」
「愛する者の趣向なら、受け入れるんでしょう?まあ、私は趣向としてやってるわけじゃ……ないけどね!!」
エルヴィンのペニスに再び鞭を入れ、腹を蹴飛ばした。
唸って真上を見たり、身体を一生懸命捩らせて拘束を解こうとするが、鞣していない、ささくれまみれの縄はギチギチと鳴るばかりで状況は変わらなかった。