第16章 君が知らないこと
「か、は……っ、」
「あー、せっま……15歳処女マンコすご……直ぐイッちゃいそうだ」
「し、ね……クソジジイ……!!」
ユリアはエルヴィンの髪を強く引っ張り、頬を叩いた。
叩かれた方向を見たまま黙るエルヴィン。不意にユリアは察した。この空気を知ってる。
逆上し、殴ったり蹴ったりしてきた親と同じだ。
まずい、逃げなきゃ、殺される。
「いっ……たいなぁ、しかも死ね、なんて酷いな。せっかく優しく丁寧にやってたのに。……やーめた」
強く口元が抑えられる。そこに体重が掛かり、さらに前かがみになったエルヴィンによって身体が覆われた。
「大丈夫、膣破壊はしないように優しくするからさ」
直ぐに腰が引かれ、腹部の圧迫感が一気に無くなる。その瞬間、再び腰が打ち込まれた。
悲鳴をあげるが無駄だった。
何度も何度も、挿入を繰り返し行い、ユリアは痛みで失禁したが構わず続行される。
息が苦しい、痛い。
涙を流したままぐったりとするユリアの耳にエルヴィンは唇を寄せた。
エルヴィンの手の中で泣き叫ぶ。
「っは、あ、ユリア、ちゃ、イく、ぞ、膣内に出す、からな」
叫んで拒否したが遅かった。
エルヴィンは亀頭を子宮口に押し当てたまま、果てた。
動きが止まったことで、ユリアもそれを察して声もなく泣いた。
「ユリア、おめでとう、これで……オトナ、だな」
ぞくりとして、膣が勝手に蠢くのを感じた。
「……愛してる、ユリア」
鼓膜に纏わり付くような、その言葉だけがユリアの頭を支配する。
「……“エルヴィン”……」
ユリアはそれに応える様に、自らエルヴィンにキスをした。