第16章 君が知らないこと

｢結婚したら、赤ちゃん欲しい？｣

｢う、わ、かんない｣

膣口を拡げるように、細かく腰が動く。

｢俺は欲しいな。一人じゃ寂しいから、二人欲しい。ペットは飼いたい？｣

｢ねっ、ねこ……｣

｢お、俺と同じだ。ああ、俺も働かなきゃなあ｣

｢ま、毎日……えっちなこと、する？｣

腰がグッと押し進む。ピリ、とした痛みが膣口に走った。

｢っおじさん待って！さ、裂けちゃうっ！｣

｢毎日するよ、エッチなこと｣

膣口が拡がる。

｢おじさ、痛いよ！やめて！｣

｢毎日毎日、ユリアちゃんが泣いて頼んでも｣

｢やだ、やだ待って、嫌ぁっ！！｣

｢止めてやらないよ｣


エルヴィンの言葉と同時に、亀頭が膣内に入り込んだ。
膝を合わせて勝手に震える身体。ユリアは毛布を抱き締め、声を毛布の中に押し込めた。

｢後はそうだな、色んなことがしたいなあ｣

またゆっくりゆっくりと膣内に腰を入れる、

｢おじさん！！やだよぉ！！抜いて、お願いします、止めてください！！｣

｢オトナなごっこ遊びとか、もっとハードなこともしてみたいな｣

｢やめてぇ……お願い、します……｣

｢ユリアちゃんが欲しかったもの、俺は全部あげるよ｣

ユリアの頬を舐め、涙を吸い取る。
そのまま無抵抗な口の中に舌を入れ、掻き回して唾液を絡めとる様にキスをした。

｢あー、甘いなあ……同じ飯食ってるのに何でだろうな？やっぱりユリアちゃんが凄く可愛いからだろうなあ｣

｢抜いて、よお……｣

｢言ったろ。泣いて頼んでも、止めてやらない、って｣


バチッ、という音に加え、下半身の鈍痛と、皮膚に叩かれた時のようなピリつく痛みが走り、ユリアは大きく跳ねて壁で頭を打つ。


｢ユリアの処女、貰っちゃった｣


エルヴィンからの口付け。それは下半身に走る鈍痛に掻き消されるほどに、優しいキスだった。