第12章 ごめんなさい。②
規則的な編み目と何重にもなった結び目。両足がしっかりと固定され、ついでに腕が頭の後ろに回されて胴を縛った縄が背面から伸びて腕を固定した。
ユリアは今、ベッドから一人掛けのソファーに、裸で座らせられている。
「想像以上だな、エルヴィン……」
「だろう。初めてにしてはなかなか上手くいった」
「これで初めてか、恐ろしいなお前は……」
目の前で二人に見下ろされ、じっとりとした視線が身体を這う。
「ユリア、昼食は?」
「一応……食べました」
「なら丁度良かった。俺達は出掛ける」
……?
「え……え!?私は!?」
「留守番だが」
「え、え?」
訳が分からずに居ると、エルヴィンの手には縄と、クリトリス用バイブと膣に挿入する本体、更には小さく細いアナル用の棒が一体となった玩具が。
各自にローションを付けて前戯も無しに膣の中に挿れた。ギュッと膣が離さなくなる。アナルにも細い棒が入ってきて力が抜けた。それを縄で固定する間、ミケがテープで乳首にローターを固定。両乳首のローターの電源が入るとギュッと膣が収縮した。
ミケが下の玩具のリモコンを手にしている。カチ、という音が聞こえた瞬間、バイブとディルド部分が振動と律動的な動きで各部位に刺激を与え始めた。
「あ"っ!!待っ……て!待ってくださ……はっ!あ!!」
「誰か来たら大変だからな、すまないがこれをしておいてくれ」
エルヴィンが手にしていたのは皮のマスク。マスクにはゴルフボールより少し小さいサイズの球が付いている。
さすがにユリアが嫌だと顔を避ければ、エルヴィンが顔を掴んで目を合わせてきた。
「やれ」
心臓が跳ねた。身体が震え、喉からはヒュッと音が出た。震えながらボールを口に含んだ。マスクが固定されると、息苦しく、声で快感を逃がすことも出来ずに静かに身体を揺らすしかなく、快感が余計に昂った。
最後にアイマスクをして、エルヴィンが優しく「じゃあ、お留守番頼んだよ」と言ったのを最後に二人の足音は遠ざかって戸の開閉音が聞こえ、そこからはモーター音と自分の鼻息、鼻から漏れ出す声が部屋のみが響いた。