第12章 ごめんなさい。②
拗ねてる。
エルヴィンと濃厚な再会のキスをしたからか?出迎えられなかったからか?
様々な予測をするが今は。
「ミケ、」
ミケの傍に駆け寄り、ベッドに乗る。
腕を枕にして目を閉じている。寝ている訳では無い。
「ミケさん」
熱い吐息を含みながら耳を食んでみる。「ん、」と小さな声が聞こえた。
「起きないとイタズラしますよ」
反応が無いのを見れば、「やればいい」といったところか。
ユリアは耳の外輪を舌先で舐め、耳朶を吸う。そしてハイネックのシャツの上から乳首を触ると、突然振り向いて一気に体勢が代わった。
「お預けした気分はどうだ?」
「そ、んなつもり……んっん」
髭が当たる。くすぐったい。ユリアはミケとも濃厚なキスを交わす。エルヴィンに比べて少し乱暴なキス。しかし手は優しく絡まってきて、そのまま両手が頭の上に持っていかれた。