第11章 契約者

黙ったまま視線を落とし、モノを手にして陰部に一生懸命当てがう。自身を挿れ込む場所が分からないらしい。

「あれ……」

ユリアは様子を窺っていたが、正解はここだと言うようにモノを誘導した。先端に吸い付いたソコにエルヴィンも息を飲んだ。

「挿れて」

許可を得るような瞳でじっと見つめたまま、エルヴィンは「は」と短く息を吐いて、そこから息を殺しているような呼吸でそっと腰を中に進めた。

エルヴィンの表情が、どんどん苦痛に似たものに変わる。眉尻は下がり、眉間には皺が寄った。視線はユリアの瞳から結合部に移った。

「あ、あ……ユリアに挿入っ……て」

ゴリゴリと若い肉の塊が膣へと押し込まれていく。ユリアはというと、意地もあって声こそ出しはしないが、快感で天を仰いでいた。
契約者とのセックスは好き。過去の契約者もそうだが、凄く快感を得られる。契約者以外とのセックスは全く快感を感じられない、そういう様になるらしい。

しかし本当に15歳か、とエルヴィンに視線を戻す。

質量や長さも申し分ない。あっという間に最深部に到達した。

「あ、れ」

グリグリと子宮口の辺りを軽く押される。

「や、待て、エルヴィ」

エルヴィンが腰を強く奥に入れ込んだ。ゴッ、と重い衝撃が子宮口に伝わり、一瞬意識がホワイトアウトする。

「奥行けたな、全部入った。やっぱり経験が豊富だと俺程度なら……ユリア？」

「ひ、は……っ、何、」

無言でエルヴィンが腰を引くと膣の圧迫感が引く。
だが直ぐに腰が打ち付けられた。

「あ"！！？」

その動作を繰り返される。ぎこちなく必死に何度も、ユリアは脳天までゾクゾクとしたものを感じて背もたれにしているベッドの柵にしがみついた。

「ベッド、じゃなくてっ……俺……俺にギュッてして」

泣きそうな顔をしているが雄々しい腰の振り方をするエルヴィンの首にすぐ様しがみつく。

「あ、エルヴィン……っだ、め、気持ち、いっ！！」

「ユリア、あ、あっ」

エルヴィンが小さく声を上げ、ユリアの肩に頭を埋めた。

中で時折震えるエルヴィン。どうやら達したらしい。

「っふ、イったね……」

「はっ、はぁっ、ごめ……でもまだ止まらない……から」

また強く腰を打った。再び突き抜けた快感に、エルヴィンの腕を掴む。