第11章 契約者
べろ……と舐め上げ、舌が乳輪をくるくると這った後、漸く乳首が口の中へと消えた。
「っふ」
甘噛みし、舌と指が両乳首をゆっくりと捏ねる。
エルヴィンは反応を見るようにユリアを凝視したまま。時折、金色のまつ毛が揺れ、瞬きをする。
「気持ちいい?」
「まあまあ、よ」
「そっか……」
エルヴィンは起き上がって、ユリアの身体にキスをしていく。ビクリと身体が跳ねた。声も漏れる。
「ユリア、可愛い」
「っは、お上手なこと」
「本当だ。凄く可愛いよ。あと、凄く綺麗だ」
指先を甘噛みし、掌にキスをする。手首から腕の付け根までを舐め、またそこにキスをした。
ユリアが教えたことと加えて、自分が考えながら刺激を与えるエルヴィン。
自分の年に全く満たない、ユリアからすれば赤子も同然のエルヴィンの行為は、ユリアの身体を徐々に火照らせていく。
エルヴィンは背中側にもキスをしていく。徐々にユリアの反応が良くなっていくのを感じながら、エルヴィンは一度ユリアの尻に腰を擦り付けてみた。柔らかい肌同士が擦れ、自身から滲み出た先走りでスムーズな動きが出来た。
「っあ……は」
「こら……、エルヴィン……!まるで発情期の犬……っちょっと、エルヴィン!」
「だ、めだ、止まらない……!気持ちいい……!」
ユリアに跨り、ぎこちなく腰を揺らすエルヴィンはユリアが仰向けになった事で止まらざるを得なくなった。
「早まるな童貞……」
「ごめん……」
「ちゃんとココにしないと、私も魔力が得られないんだよ」
壁に背を預け、座った状態で足を開く。エルヴィンは少しだけ前傾姿勢で、ユリアを目だけで見た。
「……エルヴィン、キて」
エルヴィンの息が一瞬止まった。
エルヴィンは膝立ちで歩き、ユリアの目の前に来てキスをした。