第11章 契約者
エルヴィンは、悪魔であるユリアと日々を過ごし、成長していく。
エルヴィンが15の歳になる頃。
今までユリアは願いを叶える事とは別で契約者と身体の結び付きを必要としていた。しかし、まだ子供のエルヴィンの為にと夜な夜な住民とセックスをしては微力ではあるが魔力を得て、それを保っていた。
ある晩。同室、別々のベッドに入ったエルヴィンが話しかけて来た。
「……ユリア、毎晩どこに行ってる」
「……何?」
「俺は知ってるんだからな。お前が夜に出かけていることを。何をしてる」
「何もしてない。いいから子供は早く寝なさい」
「隠し事はするな、これは命令だ」
「……魔力が足りない。契約者のあなたと身体の結び付きがなければ、私はこの姿を保つことが出来ないし、仕事も出来ない。あなたを守る術も失うことになる」
ユリアが言えば、エルヴィンがベッドから降りてユリアのベッドに上がった。そしてユリアに覆い被さる。
「俺がすればいいのか」
「まあ……。しかし私は悪魔だけど子供とセックスするような趣味はない」
「趣味でなくても魔力が無ければ意味が無いだろ……あと、俺はもう子供じゃない」
ユリアはため息をついてエルヴィンにキスをした。不意を食らったエルヴィンの唇に舌を侵入させ、舌を絡め合わせる。ユリアの動きに必死に合わせるエルヴィン。ユリアはゆっくりと離れた。
「……どう。これ以上のことをしなければならないの、いずれは夢の為に教えてやるつもりでいたけどまだ必要ないからしなくとも何ら支障はない。魔力を得るのは他人で済ませればいい話だから」
それとももう知りたいの?とじっとりと見つめて微笑んで膝で股を押せば、立派に大人として機能するモノに当たった。
「……私も知ってるよ、夜、一人でエッチなことをしてる事」
興味があるんでしょ?と囁けば、突然抱き締めてきた。