第10章 性的趣向 ②
「ちょっ……危ないじゃん……!」
目線をエルヴィンに合わせると、エルヴィンがユリアの上に被さるように移動した。
「そんな挑発的で悪い子なサンタさんが家に居て……いい子にしていられる奴がいるのか……?居るとすればそいつはまともじゃない」
「ま……待って、ご飯……ご飯出来……んんっ」
エルヴィンがキスをしてきた。べろりと頬が舐められる。
やはり無理なんだ、私達に普通に幸せな家庭や恋人でいるなんて。
「冬も結構汗をかくのは知っているか」
「ま……まぁ……」
腕をグイッと上げられる。
まって、待ってソコは……
「や、やだっ!脇だけは待っ……ひゃあぁぁぁっ!!」
帰宅後シャワーも浴びていない脇を嬲る様に舐め回す。柔らかい舌が這いずり回り、唇がそこを軽く吸った。
「サンタさんも……汗かくんだな」
「最低……っ!!やっぱ気持ち悪……うあっ!!」
「そう言っていつもココをぐしょぐしょにしているじゃないか。赤のサテン生地は濡れたのも分かり易いぞ、」
試しに、とサテン生地のブラの乳首がある場所を食む。
じゅっ、と空気を含んだ水音が聞こえ、目を合わせたままのエルヴィンが離れると唾液が糸を引き、そこが黒く変色した。顔が熱くなる。
「……ほら」
エルヴィンが陰部をパンツの上から撫でた。ツルツルした生地は滑らかな指の動きをさせ、ユリアの感度を上げる。
「はぁっ……あぁ……あっ……」
「今宵はどんなプレゼントを用意してるんだ?可愛らしいサンタさん」
「……へ?」
「オジサンにもたまにはクリスマスプレゼントは必要だと思うんだよ。そうだろ?」
エルヴィンが下に移動する。股に鼻を近付ける。それも嫌で拒むが、あっという間に力の差を見せ付けるように腕を退けて股に鼻を埋めた。
まるでテンプレな呼吸音が聞こえ、ユリアの身体が一気に熱を出した。