第9章 夫婦の在り方
フェードアウトした意識から醒めると、全身を頑丈な縄で縛られ、口に拘束具を嵌められて話せなくされていた。
見慣れた部屋、明らかに自宅のリビングだった。
そして、身体が異常に熱く、下半身に熱が集まっているのが分かった。
「ん"!!!ん"ん"!!!」
両手足を縛られ、体の後ろで纏められている。
横になったまま、起き上がることも出来ない。
「暴れるな、エルヴィン」
突然背後から話し掛けられ、骨盤の辺りに足が置かれた。
「いい子にしてろ、いいもん見せてやるから」
怒りで興奮し、鼻息が荒くなる。苦しい。
リヴァイがエルヴィンの硬く、パンツを押し上げるモノを足で押した。
「……変態が。こりゃ楽しめそうだな、お互い」
それだけ言うと部屋から出ていく。すると直ぐに、リヴァイのものとは別にぺたぺたと足音がした。
「っん"!!!ん"お"!!!」
「ピーピー喚くな。ご近所迷惑だ」
ジャラジャラと鎖を手にしており、その先を見ると、裸で首輪をし、両手を後ろにやったユリアが少し複雑そうな、だがそれとなく恍惚の表情でエルヴィンを見下ろしていた。
その姿、表情は、今までのユリアではないような、別人の雰囲気を纏っており、とんでもなく綺麗に見えた。
「ユリア、来い」
首輪をグッと引っ張り、リヴァイにヨタヨタと近付くユリア。
そのまま直ぐにリヴァイとキスをした。
言葉にならないエルヴィンの叫びが部屋に響く中、二人は構わずキスを続ける。
「っは、男が泣き喚いてんじゃねぇ。いいもん見せてやるって言ってるだろうが」
床にユリアが跪き、リヴァイのスーツのズボン、そのチャックを歯で挟んで下ろし、その間リヴァイがベルトを緩める。
リヴァイがパンツを下げれば、ビタっとモノがユリアの顔に当たった。
「コイツはカメラが回ってない時でも俺を欲しがる。まあ一度も挿入したことは無いが。しかし、よくこんな性欲の塊を野放しに出来たもんだ。なあ、エルヴィンよ」
ユリアがチラリとエルヴィンを見た。それは挑発的な、そして腹癒せだと言わんばかりの視線。
エルヴィンを見たまま、舌を出してゆっくりとリヴァイのモノに近付いて、モノに舌をくっつけた。