第9章 夫婦の在り方
今までの動画では、フェラをしている様子は撮影されていなかった。しかし二年ぶりと言うには少々厭らしすぎる動きに、日常的に二人が関係を持っているのが窺えた。
リヴァイが優しくユリアを撫でると、身体を揺らして嬉しそうに声を上げる。
「上手くなってるな……」
「ん、ん、はぷ……っ」
嬉しそうに他人棒をしゃぶる妻。エルヴィンは先程の怒りはそのままに、黙って二人の愛を感じる行為を見つめる。
「ユリア、旦那が見てるぞ。積もる話もあるだろう、話していいぞ」
「はい……ありがとうございます……」
リヴァイは腰を引いてユリアの口内からモノを抜き去ってエルヴィンに向き合わさせた。膝を着いてエルヴィンを見るユリア。
睨む様にユリアを見るエルヴィン。カチャリと口元の拘束具を外すと、口から唾液が糸を引いて床に落ちた。
互いに言葉を発せずに黙り込む。
「……オイオイオイ、何してる」
リヴァイがユリアの胸を後ろから揉み始めた。
「ひゃ、まっ……て下さ……」
「さっきキスしただろうが。毎日動画も撮ってる癖に今更怖気付いたか?」
躾が足りねえらしい、とリヴァイは言って、首輪の鎖を後ろで引くと胸を張る格好になる。
「お前……動画見てどう感じた。オナったのか」
「……何?」
「嫁さんが調教される動画見て、そのパツパツのチンポどうしたかって聞いてんだよ」
「どうもしないさ。憐れな奴らだと思って見ていた。節操のない妻なんだと分かって幻滅したよ」
ユリアの顔を見て言い放つ。泣きそうな顔をした。それを見たエルヴィンの股がズグズグと更に膨らむ。
ああ……駄目だ……俺はおかしくなってしまったのかもしれない……。……いや、本当はこんな関係を望んでいた?
寝取られる妻を見ることを、望んでいた……のか。
エルヴィンは涙を落とすユリアの後ろで笑うリヴァイを睨んだ。
「可哀想にな、旦那もいよいよ本気で愛想が尽きたらしい。……どうだ、俺の女になるか。ユリア」
「……でも……」
リヴァイは更にユリアに甘い言葉を囁く。