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エルヴィン裏作品集

第1章 秘事は睫



エルヴィンはユリアの額にキスをし、そのまま唇へと移動して軽くキスをした。
先程、公爵がしたキスよりも綺麗で軽いリップ音が耳に擽ったく響く。

「さて、君はどこが弱点なのか探っていこう」

首筋にキスをしたときは勿論だが、先程耳元で囁かれた際にも下腹部が疼いた感覚があった気がする。それを知ってか、エルヴィンは迷うことなく耳元に唇を寄せた。

「ここか?」

耳の外輪を舌先がゆっくりと這う。

耳に神経を集中しているせいか、ザラザラとした感覚がよく分かる。

「ん・・・ぃ・・・ああぁっ、だんちょ・・・待っ・・・」

「さっきも少し身体を震わせていたね、好きなんだろう」

耳朶をはまれたり、歯で軽く噛まれたりしながら、反対側の耳も指で弄る。身体が逃げようと捩ったり、足がガクガクと揺れ、下腹部は熱くなっていく。

顔を背ければ「こっちがいいのか」と耳をはまれ、緩んだ口から涎が垂れ始めるとエルヴィンはそれを舐めた。

「可愛い声を出すんだな。私も火がついてきたよ」

ほら、と足に硬いものが擦られる。

「はっ・・・ぁ、それ・・・」

「頭が君を女性として認識してきたようだ。・・・私は君くらいの若い子を抱くのは苦手でね。なかなか火がつくまでが長いんだ」

「そ、う、なんですか・・・」

エルヴィンは調子を変えぬままユリアと会話をする。
だがエルヴィンの愛撫により、ユリアは公爵がベッドの足元の位置にあるソファーに座って行為を見ているのを忘れ、エルヴィンの言動、行為に集中し始めた。



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