第6章 嫌よ嫌よも好きのうち【入間銃兎】
話はだいぶ遡る
両親が小さい頃に離婚。
母に引き取られたものの仕事が忙しかったため実家に預けられ、祖父と祖母に育てられたようなのも
祖父も祖母も優しくてとっても大好きだった
でも、中学に上がった頃祖父が他界。祖母も追いかけるように他界した。
大好きだった2人が亡くなって心に穴が空いたようだった
母は実家を売った。そして知らないうちに母には新しい家族ができていた
「部屋を借りてあげるからそこに住みなさい。
お金は心配しなくてもいいわ。お小遣いのお金は毎月振り込んであげるから」
そう言って通帳を手渡された
あなたは邪魔なの。そう言われた気がした
「いらない。友達の家泊まるし」
「そう」
通帳だけは押し付けられ友達の家に泊めてもらうことにした
その日から生活は一変した。
喧嘩を覚え髪を染めピアスもいくつか開けた
毎日毎日夜の街で似たような境遇の奴らとつるみ喧嘩して騒いでた
そんな時毎回うちらを補導してたのは入間銃兎だった
ウサギちゃんと呼びからかって遊んでいた