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ヒプマイに溺れる【短編集】

第6章 嫌よ嫌よも好きのうち【入間銃兎】


(結局寝ちゃったのか...)

体を起こすと銃兎の姿はなくリビングからのコーヒーの匂いで銃兎が起きているのを確認する

「銃兎...」

リビングの扉を開け名前を銃兎の姿を探す
銃兎は短く「ん?」と声だけをソファーから寄越した

「起きた時に起こしてよ」

隣に座りテレビをつける

「起こしたけど起きなかったんだよ」

視線はずっと打ち続けているパソコンの画面のまま

「全然気づかなかった」

自分もテレビ画面から目をそらさずかえす
「あぁ」と銃兎がこたえ会話は終了

「休みの日なのに遊びに行かなくていいのか」

30分程アニメをみていると銃兎は休憩がてらココアとコーヒーをいれテーブルの上に置いた

「んー、別に。寒いし外出たくない」

いれてもらったココアを両手で持ち上げ暖を取る

「あいつらは誘ってこないのか?」

「雪だるま作ろうぜってLINEきてたけど丁重にお断りしといた」

「ガキか」

銃兎は鼻で笑うとコーヒーを1口飲んだ

「男子高校生なんてそんなもんでしょ特にあいつらは」

「お前だってトモダチなんだから同じだろ」

「はぁ?一緒にすんな!少し荒れてただけだっつーの」

「今も大して変わってませんけどね」

「黙れよ、、ウサギちゃんが」

「ふはっクソガキ」

こんな会話も慣れたもので特にイライラもせず毎度同じ言葉を返す
銃兎がクソガキと言えば終了。
ただの言葉遊び。

ここに住んで、、住まわせてもらって丁度1年くらい
あの時もこんな肌寒い日だった
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