第6章 嫌よ嫌よも好きのうち【入間銃兎】
「ん...」
1人にしては大きすぎるサイズのベッドの中で薄らと開いた瞳は二度寝を誘うようにゆっくりと閉じた。
もぞもぞと寝が入りをうち寝る体勢を変える。
右側に手を伸ばすと温かい人の温度
「!?銃兎!!!」
二度寝しようと閉じた瞳は驚きのせいでかっぴらいた
「なんでこっちいんのさ!自分のベッド行きなよ」
「朝からうるせぇ...」
不機嫌に答えるこの人はこの家の主
「さみぃんだよ、布団返せ」
私が握っていた布団を力ずくで取り返し顔を隠して眠りにつく
「...はあ」
さすがにいるのが分かってて寝るのは気が引けるのでベッドから降りようと身をよじると右手を掴まれ引っ張られ布団の中に引きずり込まれた
「わっ!...何すんのさ」
「お前がいねーとさみぃだろ、子供体温の人間湯たんぽ」
逃がさねぇと言わんばかりに腰に回した手には力がはいり完璧にholdされた