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ヒプマイに溺れる【短編集】

第4章 チョコレートを1口【飴村乱数】


「わぁ~!!似合ってるね♡」

着替えるのをソファで待っていた乱数は立ち上がり写真を撮る

「いや、時期外れにも程があるでしょ!!」

用意されてた服はコタツで暖まりたいこの時期とは真逆の水辺で泳ぐときに着る水着だったのだ

「え~?だって自分の服が汚れるの嫌でしょ?」

僕知らな~いと言わんばかりにニコニコと笑う乱数

「こんなん着せて何すんのさ」(できれば着ただけで終わって欲しい)

「えへへ♡じゃあこっち来て」

手を取りキッチンに連れていかれる

「...まさかとは思うけど」

「せ~か~い!汚しても大丈夫なようにここ全部にラップひいたから心配しないで!!」

満面の笑みで私に迫る乱数には「嫌とは言わせねーぞ」の圧がすごい

「チョコレートだから安心して」

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