第8章 寿 命 縮 ま る
銃兎「迷惑だがほっとけねぇだろ。ま、今はあの店を辞めることだな」
店を辞めるか…
確かにお酒が弱い人にはあんまり向いてなさそうな仕事だけど…辞めた後が不安だなぁ…
それに入ったばっかりで辞めさせてくれるのかな?
でも独歩くんにも辞めた方がいいって言われてるし…うーん…
『辞められますかね…私』
銃兎「あ?」
『いや、入ったばっかりで辞められるのかなって…』
銃兎「心配なら付き合ってやらなくもないが?」
『……え!?』
銃兎「一人が不安なら俺も行ってやる」
……なんでいきなり優しさ!?
何か裏でもあるのかな…いや、でも…そんな素振りは見せてないけど…
イケメンに優しくされるとか…明日死ぬのかな…
銃兎「おい、聞いてんのか」
『え?あ、はい!聞いてます!』
銃兎「辞める気があれば手助けしてやる」
『うーん…出来れば働きたいけど、幼馴染にも辞めた方がいいって言われちゃったし、入間さんや他の人にも辞めた方がいいって勧められてるんでやっぱり辞めた方がいいのかなって…』
銃兎「貴女の事をよく知る幼馴染ですら反対しているなら辞めた方が無難かと」
『やっぱりそうですよね…。うん、決めた…私別の職を探します』
?「ほう、辞めんのか」
その時、私の言葉と同時に家の中に誰かが入ってきた