第8章 寿 命 縮 ま る
左馬刻「銃兎、止めとけ。一応顔が商売みてぇな女だしよ」
銃兎「あ?顔が商売?」
左馬刻「こいつ、最近見ねぇと思ったらシンジュクでキャバ嬢なんかやってやがったんだよ」
銃兎「キャバ嬢…?」
不審な表情を浮かべながらこちらを見る入間さん
銃兎「ガキがキャバ嬢とか、笑わすな」
勝手に笑っとけポリスメンが
そんなこと言えるはずもなく愛想笑いを浮かべる
『私、成人してるんで』
銃兎「それはそうと、なんでシンジュクなんかに?ヨコハマにも酒を扱う店は沢山あるでしょう」
シカト!?シカトなの!?
自由奔放すぎませんかね!?
少しは話を噛み合わせてもらっても!?
しかも、なんでシンジュクって聞かれても…お前らに会いたくなかったからだよ…なんて言えねぇ…!
ここは独歩くんを使おう、そうしよう
『えっと、シンジュクに知り合いが居まして…そのお友達に仕事を紹介されたって感じなんですよ…それでシンジュクに…』
理鶯「うむ、知り合いが居た方が心強いだろう」
『そ、そうなんです!ヨコハマは知り合いもいないので…』
理鶯さん…物分りが良い…ほんとにいい人!
理鶯さんとはお友達になりたい!
私は感激しながら理鶯さんを見ていれば、左馬刻さんは私に酒の入ったグラスを差し出して目の前に置いた
『……はい?なんですか、これ』
左馬刻「見ればわかんだろ、酒だ」
『いや、それは分かりますよ!?なんで私にお酒を?』
左馬刻「キャバ嬢なんだから酒ぐれぇ飲めねぇとな?それにこっちとらテメェを店から連れ出すのに金払ってんだよ」
『え、アフターって有料?』
左馬刻「たりめーだ」
まじか…!有料は初耳!!!
お給料に上乗せされるのかな…
やばい、お給料楽しみになってきた!
そんな事を考えていれば左馬刻さんにお酒を飲めと訴えられる
お酒あんまり得意じゃないんだけどな…
なんて思いながらも、お金を払って貰ってるしと思えば私はお酒を口にした