第8章 寿 命 縮 ま る
銃兎「それで?この間は何故逃げたんです?」
隣に座れば、いきなりこの間の件について話される
余程、根に持っているらしい……
『えっと…あの時は用事がありまして…』
銃兎「手錠はどうやって?」
『それは…入間さんが鍵を落としていったので…それで…』
銃兎「…落とした……」
その言葉に、まさかと言うような表情をする入間さん
落とした事にも気付かないなんて…案外アホなのかな、この人。
そんなことを考えながら入間さんを見ていれば、入間さんは眼鏡をクイッと上げた
銃兎「俺としたことが…」
『あの、無罪の人に手錠かけてどうゆうつもりだったんですか?未だに拉致られた意味も分かってないんですけど…』
銃兎「はい?そんなの決まってますよね?奴との関係性を聞くためですが?」
『………奴とは?』
銃兎「ホテルに連れ込もうとした男との関係性です」
『……うん、バカなのかな…?関係性も何もないですよね?私めちゃくちゃ嫌がってましたし、完全に無理やりホテルに連れ込まれそうになりましたし…その何処を見て関係性云々言ってるんですか、アホなんですか』
思った事がポロッと出てしまえば、しまった!と思うものの時すでに遅し。
入間さんは青筋を立てながらにっこりと笑っている
やべえ…また怒らせてしまった…!
今度は銃か何かで撃ち殺されそう…銃兎だけに…
自分で言ったギャグに少し笑いそうになれば、入間さんは私の両頬を潰すようにガシッと顔を掴んできた
『ちょっ…!』
銃兎「この餓鬼、言葉には気を付けろよ?」
『わ、私は本心を言ったまでで…っ!!』
銃兎「どうやらしょっぴかれたいみてぇだな」
『あ、いや、その、ごめんなさい…!口が滑っただけで…って、ちがっ…違います!!!口も滑ってないです!!』
やべぇ、ほんとやべぇ…!
ますます怒らせてる…!!!
これはどうしたらいいの!
怒り狂ってる入間さんを見ていれば、左馬刻さんが口を挟んだ