第7章 人 生 波 乱 の 連 続
ー 左馬刻side ー
今日はイラつく事ばっかだった
女と酒でも飲んでねぇとやってられねぇ
俺は気分転換にシンジュクの行きつけのキャバクラへと足を運ぶことにした
どいつもこいつもイラつくぜ…
最近だと、この間銃兎が連れてきた女が頭に浮かぶ
あの女…ヨコハマに引っ越してきました面してやがったが、一度もあった事ねぇし
まさか引っ越したか?…だとしても、とっ捕まえるまで腹の虫が収まらねぇ…
そうこう考えている間にも、あっという間にキャバクラへと到着した
中に入れば、ボーイがハッとしたような顔をして足早に俺の方へと来た
ボーイ「左馬刻様、いつもご利用ありがとうございます。すぐお席にご案内致します」
左馬刻「おう」
俺は奥の空いてる席へ通された
いつものようにどかっとソファーに座った
左馬刻「今日はキツい酒をよこせ」
ボーイ「かしこまりました」
酒を取りに行ったスタッフを見送れば、煙草に火をつける
煙草を吸いながら、今日はどの女を指名するか…と見渡していれば一人の女に目が止まった
左馬刻「……アイツ…」
目の先にいるのは、銃兎が連れてきた女に似た女
いや、同一人物に違いねぇ…なんで新宿なんかに…
俺はすぐにボーイを呼べば、その女を指名した
ー 名前side ー
身体にかかったお酒を拭いていれば、スタッフさんから声が掛かった
ボーイ「名前、指名だ」
『え?本当ですか…!?』
昨日は知り合いに指名をされたが、今日は初めての指名と言っても過言ではないほど私は嬉しくなった
言われた通り、指名をくれた席へと移動をし控えめにソファーに座った
『し、指名ありがとうございます…って…………え?』
左馬刻「…よう」
挨拶をしながら相手の顔を見れば私はフリーズした
だって、そこには会いたくなかったヨコハマのアロハがいたからだ
私の様子にニヤッと笑いながらこちらを見てくる相手に私は勝手に身体が逃げに走ろうとした
すると、すぐに腕を掴まれ逃げる事を制御される
左馬刻「逃げんなって。折角指名してやったのによ」
その顔は今にも食いついてきそうな程口角を上げて笑っていた
あぁ、今日がきっと私の命日になるんだ……
そう思いながら我慢してその場に留まった