第7章 人 生 波 乱 の 連 続
そんな私は今日も出勤。
冷蔵庫がカラだったので少し買い物を済ませ、すぐ自宅に帰ってくれば再び仕事に行く準備をした
すると、携帯が3回ほど鳴った
『ん?あ、独歩くんだ…』
画面を見れば独歩くんからLINEが来ていた
開いて文面を読めば、「今日も仕事か?」「俺オフだし店に行ってもいいか?」など連続で来ていた
どんだけ心配性なの…独歩くん
そう思いながらも、私は「来なくて大丈夫です」と返事を返して画面を閉じた
ー キャバクラ ー
出勤時間になり、2度目の仕事
もっと酔っ払いに慣れないと…なんて気合を入れれば、指名のない私は先輩のヘルプへとついた
楽しそうなお客さんは先輩キャバ嬢の太ももを触ったり手を触ったりしていた
そんなことをされても笑顔で嫌な気分にさせないキャバ嬢って本当にすごいと思う…私もあんな風になれるかな…
するとその客は、私の方を向いてグラスを手に取った
客「名前も飲もうよ…ね?」
『あ、はい…』
私もグラスを持てば少し口を付けてお酒を飲む
本当はそんなにお酒は得意じゃない…
そう思いながらちょびちょびお酒を飲んでいれば、客は私に絡んできた
客「名前ちゃん可愛いね〜、大型新人ってやつ?」
『え?あ、いや、全然…!』
客「この後アフターとかどう?」
『あ、いや…その……』
本当は、行かねぇよ!って言いたいところだけど、不快にさせたらいけないし…どうしよう…と思っていればボーイさんがこちらに寄ってきた
ボーイ「お客様、うちの店はアフター禁止になっていまして…」
客「え?そうなのか…それならしかたないね…出禁にはなりたくないし。じゃあここでたくさん話そう、名前ちゃん」
『は、はい!よろしくお願いします…!』
ー 数十分後 ー
客「名前ちゃん、それで…」
客は話に夢中だったのかいきなり手を滑らせてグラスを落としてしまいグラスのお酒が私へとかかった
『冷た…っ』
客「あ、ごめん…名前ちゃん」
キャバ嬢「お客様、汚れてませんか!?すぐに布巾を!」
お客様の心配をするベテランキャバ嬢
流石過ぎて私は空いた口が塞がらなかった
つか、冷たい…胸にも足にもかかってるし…
この時期にお酒かぶるの辛い…寒い…