第7章 人 生 波 乱 の 連 続
帝統「お前、乱数のこと知ってんのか?」
『いや、知らない知らない…まったく知らない』
帝統「そうか?まぁいいけど。とりあえず俺帰るわ。仲間に呼ばれてるからよ」
そう言って立ち上がる帝統くん
仲間って乱数くんの事かな…なんて思いながら、帝統くんを送り出すために私も立ち上がった
『帝統くん、気をつけて帰ってね?』
帝統「おう!飯ありがとな!また来るかもしんねぇけど、そん時はよろしくな!」
そう言い残せば帝統くんは足早に帰って行った
見送った後、再びリビングに行けば独歩くんがこちらをガン見していた
独歩「名前…」
『…ん?どうしたの?』
独歩「俺にもLINE教えてくれないか…」
なんだ、そんなことか…
ガン見してるから何事かと思っちゃったよ…
『もちろんいいよ?』
それから私は独歩くんとLINEを交換した
独歩「ありがとう…それで、仕事を探しながらキャバクラで働くこと了承したか?」
『え?……えっと、それは…』
独歩「名前が了承するまで帰らないからな」
……意外としつこいなコイツ…
なんて心の中で思っていても口には出せるはずもなく私は黙り込む
独歩「まぁ、今後の事は俺も一緒に考えるから…」
『ありがたいけど…私もう大人だし大丈夫だよ?そこまで独歩くんに迷惑かける訳には…』
独歩「迷惑とか思ってない」
『そ、そうですか…』
うん…私の保護者かな?
完全に保護者だね?うん
まぁ、心強いしありがたいけどね…
『それはいいけど…もう独歩くん帰った方がいいよ…』
独歩「?なんでだ…?」
『だって…さっきから私見ながらガクガク震えてるんだもん…この子…』
私は震えている一二三くんを指させば、独歩くんは呆れたようにため息を吐いた
独歩「はぁ…悪いな、名前…今日のところは帰っておく。また連絡するからな」
独歩くんは一二三くんの限界に気づけば、仕方なく立ち上がり一二三くんと一緒に帰っていったのだった
やっと帰った…なんて、口が裂けても言えない