第7章 人 生 波 乱 の 連 続
---ピンポーン、ピンポーン-----
『ん………』
太陽の日差しが差し込む朝
朝っぱらから何度も鳴り響く玄関のチャイム
その音に私は魘されながら目を覚ました
『うるさいなぁ……誰…こんな朝から……』
昨日寝るの遅かったせいで頭痛いし、まだ寝てたいんだけど……
そう思いながら、何度もなるチャイムに仕方なく起き上がれば玄関へ行きドアを開けた
『どちら様……って……独歩く、ん…!?』
玄関を開ければそこには独歩くんが立っていた
居るわけのない相手に、これは夢か…と思い二度見をする
うん…夢じゃない…!
でもどうして?独歩くんが…?
不思議そうに独歩くんを見ていれば、独歩くんはひと安心したように一息吐いた
独歩「はぁ…良かった、無事で…」
『え?てか、なんで…?』
独歩「一二三から、名前がキャバ嬢になったって聞いて…それで心配になって来た」
『……そ、そうだったんだ……あー、えっと…立ち話もなんだし、上がって?』
独歩「悪いな…ほら、一二三も来いっ」
『え?一二三くんも居るの?』
独歩くんしか見えて居なかったが、独歩くんの後ろをちらっと覗いてみればカタカタ震えながら隠れる一二三くんが居た
………なんであんなに震えてるの?
寒いのかな、この子…
そんな事を考えながら私は二人を部屋へと招き入れた
『コーヒーでも入れるから適当に座ってて』
独歩「悪い…手間かけさせて………って…は?」
部屋に入ってきた独歩くんは、一点を見ながらフリーズした
え、なんだろう…また何か置いてある?
でも洗濯物は昨日片付けたし…他には何も…
そう思い独歩くんが見ている方向を見れば、ソファーでスヤスヤと眠る帝統くんの姿があった
………………あ
完全に忘れてた。帝統くんの存在を。
そう言えば昨日泊まったんだった…
え、待って、この状況…!!!
私が尻軽女みたいじゃない…!?
部屋に男上げてるとか…!
やばいやばいやばいやばい…独歩くんにドン引きされる…てか絶対今ドン引きしてる…!
違うんだよ独歩くん……!
これには深い事情があってだな…!
そんな私の声は独歩くんには届かない