第6章 初 出 勤 は 波 乱
ー 一方その頃 ー
一二三「独歩!今日俺っちの店に名前ちゃん来てた!」
独歩「………は?」
一二三「だーかーらー、名前ちゃんが俺っちの店に来たんだって!」
独歩「……一二三、寝言は寝ていえよ」
一二三「ちょ、ホントだってー!俺っちが接客したし!」
独歩「……嘘だろ…名前がホストなんて…有り得ない……」
名前がホストに行ったと聞き頭を抱える独歩
その様子に一二三は面白そうに笑った
一二三「そりゃあ名前ちゃんだって遊んだりするだろ!」
独歩「お前…名前に変なこと吹き込んでないだろうな…」
一二三「うーん、変なことは吹き込んでないけど、仕事探してるみたいだから仕事紹介してあげた!」
独歩「は?仕事…?なんの?」
一二三「そんなん、もちろん俺っちみたいな業界のキャバ嬢☆」
独歩「はっ!?キャバ嬢…!?」
キャバ嬢と聞き顔を青くする独歩
そんな中、一二三は特に気にしてないのか淡々と話していく
一二三「名前ちゃんなら可愛いし、すぐ面接受かんじゃね?って思ってさぁ。その後のことは全く知らないんだけどなー」
独歩「ひ、一二三…なんてことを…!俺は名前の親御さんから娘を宜しくって頼まれたんだぞ…!それなのに…職業がキャバ嬢なんて…俺はどんな顔をしてご両親と会えば……」
一二三「結婚相手かよ!独歩、まーじウケるんですけどー!」
独歩「っ…とりあえず、名前に会いに行ってくる…」
一二三「え?会社はいいのか?」
独歩「有給使う…名前がキャバ嬢になったのも全部俺のせい…俺のせい俺のせい…ちゃんと謝罪をしに行かないと…」
一二三「独歩!ファイト!」
独歩「一二三、お前も連れてく」
一二三「…………え?」
独歩「一緒に謝りに行く。元わといえば一二三が変な仕事を紹介したせいだ…ってことで、行くぞ一二三」
一二三「へ?いや、まっ…!ちょ、独歩!?無理だって…!とりあえずスーツだけでも着させて…!!!」
独歩「そんなもの要らない」
スーツも着てない一二三の首根っこを掴んでズルズルと引きずりながらヨコハマに向かう独歩だった