第6章 初 出 勤 は 波 乱
あれから帝統くんと他愛のない話をした
とは言え…時計の針がもう午前3時を回ろうとしている
そりゃそうだ、帰ってきたのも遅かったし…
とりあえず帝統くんが食べてる間お風呂にでも入ってきちゃおうかな…
『帝統くん、ゆっくり食べてて?私ちょっとお風呂入ってくるから』
帝統「風呂?あぁ、わかったー」
食べることに夢中になってる帝統くんを放置して、私は着替えを用意してお風呂に入った
『はぁーーーーー……』
無事にお風呂に入れば一日の疲れを流す
やっぱり都会に住むのって大変だなぁ…
実家にいた時とは全然生活環境が違うし…そもそも私がキャバ嬢とか…ありえない…未だに不安で仕方ない
『私……生きれるかな……』
そんな弱音を吐きながらお風呂場の天上を見上げる
でも、都会に来て意外と知り合いも増えたな…とは思う
イケブクロの山田三兄弟に、シンジュクの寂雷先生に一二三くん、そしてシブヤの乱数くんに幻太郎
それと帝統くん
ヨコハマだったら理鶯さんとかかな?
左馬刻さんと入間さんには出来ることなら会いたくないし…勝手に逃げ出してきちゃったし、次会ったらまじで殺られそう
ここ数日の出来事を思い出していれば、あっという間に身体が温まり私はお風呂から上がった
身体を拭き着替えを済ませ髪を乾かせば、帝統くんが居るであろうリビングへと向かう
『帝統く……ん?』
リビングに戻ってくれば、帝統くんはソファーに横たわって寝てしまっていた
『帝統くん寝ちゃったのか…』
心地よさそうに寝ている帝統くんの寝顔を見てから、テーブルにあったお皿を見れば綺麗に完食してあり心がほっこりした
とりあえず風邪ひかれたら困るし、何か掛けてあげようっと…
寝室から大きめのブランケットを持ってくれば、帝統くんにそっと掛けた
『さてと……私も寝よっと』
電気を消せば、私も無事に寝室で眠りについた