第6章 初 出 勤 は 波 乱
あれから、帝統くんと共にタクシーに乗り自宅へと向かった
自宅に着けばお金を支払い、部屋へと向かった
『家、ここの2階だから』
帝統「綺麗なとこ住んでるんだなぁ…つーか、シンジュク住みじゃねぇのな」
『あ、うん…仕事探しててたまたまシンジュクで働けそうな所があったからシンジュク勤務なんだよね。自宅はヨコハマだけど』
部屋の鍵を開ければ、帝統くんと共に中へと入る
『まぁ、とりあえず何か簡単に作るから座って待ってて?』
荷物を置けばキッチンへ入り冷蔵庫とにらめっこをする
最近買い物にも行ってなかったからあんまりいいものは作れないけど…お腹に溜まればいっか
そう思い私は料理をし始めた
すると、リビングから帝統くんの声がした
帝統「……なぁ、これ干しておいていいのか?」
『え?』
帝統くんの方を見れば、部屋に干してあった洗濯物を指さす帝統くん
そこには衣類と一緒に下着もまとめて干してあった
『あぁぁぁあ!!!見なくていいから…!!!』
独歩くんの家に行ってたから片付け忘れてた…!
って…独歩くんこの部屋に来たよね?
あれ、その時干してあったよね?
気を使って言わないでおいてくれたのかな…独歩くん優しい…さすがは大人の対応……
そんなことを考えながら洗濯物をバッと取れば隣の寝室へと放り投げて扉を閉めた
『はぁ……もういいから大人しく座ってて…!』
帝統「わかったって…座るけど…、たまたま目に入ったから、いいのかなーって思っただけだって」
『もう片付けたから大丈夫だよ』
私の言った通りに大人しくテーブル付近に座る帝統くん
馬鹿正直なのかな…この子。なんて思いながら再び料理へと戻った