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【ヒプマイ】管 轄 世 界【R18】

第6章 初 出 勤 は 波 乱





幻太郎「反応が面白いですね、貴女は」


『なっ……』


私の反応に面白がっている幻太郎さん

本当に嘘ばっかりだなこの人…
なんて思いながらじとっと見ていれば、幻太郎さんは私の膝の上で寝ている乱数くんを揺さぶった


幻太郎「乱数、帰りますよ」


乱数「んん……や……」


幻太郎「ここは寝る場所じゃありませんよ…」


起こすも、駄々をこねて起きようとしない乱数くん

可愛い……ひたすら可愛い……
私はそっと乱数くんの髪を優しく撫でた

すると、幻太郎さんははぁっとため息を吐いた


幻太郎「貴女も乱数を甘やかし過ぎですよ」


『え?あ、すみません…つい?』


幻太郎「うむ…」


幻太郎さんは何やら考えている素振りを見せた後、私にずいっと頭を差し出してきた


幻太郎「小生も撫でて欲しいでありんす…」


『……………は?』


この人は何を言ってるんだろう
さっきから掴めない…そして絡みづらい…!
これは撫でるべき?でもまた"嘘ですよ"とか言いそうで嫌だなぁ……

そう思い変な顔をしていれば、幻太郎さんはチラッと私を見た


幻太郎「撫でてくれないでありんすか…」


『……そんな悲しそうな顔しないでもらえます…?なんかすごい罪悪感なんですけど…』


幻太郎「罪悪感を感じているなら撫でてくださいよ…ね?」


ニコッと笑う幻太郎さんが可愛く見えれば私は自然と手を伸ばしていた


『……いい子いい子…』


幻太郎「……ってゆうのは嘘ですけどね」


やっぱり言いやがった…!
こいつ…!!あぁ、このやり場のないイラッとさ…!
もう絶対にこの人の言葉は信じない…!!


『もう絶対に信じませんからね…!』


幻太郎「えぇ、そんな悲しいこと言わないの」


女の子のような甲高い声で話す幻太郎さん

さっきからキャラが本当に掴めない…なんなの本当に…!乱数くんも寝ちゃったし、幻太郎さんと一対一はしんどい……早く帰ってもらおう…そうしよう


『乱数くん、起きて?もう幻太郎さん帰るってよ』


乱数「ん……バイバイ幻太郎……」


バイバイじゃないでしょ…!乱数くん!
早く一緒に帰って…ホントマジで


幻太郎「起きる気配もないので、小生は先に帰らせてもらいますね」



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