第1章 都 会 は 怖 い
あれからと言うもの、私はイケメンメガネさんに見知らぬ場所に連行された
一体私の身に何が起こってるんだ…そう思いながら途方に暮れていれば、事務所的な場所に到着した
?「面倒だからここで話を聞かせてもらうか」
『あのー…私もう帰りたいんですけど…別に貴方に話すような事は何一つないので…』
?「あ?」
先程の優しい雰囲気はどこかに行ってしまったのか、何だかめちゃくちゃキレてるこの人…!
二重人格ですか?大丈夫かな?怖すぎ…
あー、ほんっと帰りたい…もう実家帰りたい…
『…お、怒らないでくださいよ…』
その言葉に、イケメンメガネさんは私に近付き耳元でそっと話し出した
?「お前が静かしてれば怒らねぇよ。でもあんまりうるせぇとしょっぴくぞ」
『……………』
やばいな…これ殺られるんじゃね?
今はあんまりうるさくするのは止めよう…
まだ死にたくないよ…うん
私は身の危険を感じ黙ったままイケメンメガネさんに連れられるまま建物の中へと入った
建物に入れば、イケメンメガネさんは階段を上った先の部屋へと声をかけた
?「入るぞ」
その言葉と共に私を連れたまま中へと足を踏み入れた
入るぞって…まだ返事来てないのに入るんだ…
なんて内心思いつつ部屋の中へと来れば、ソファーに横たわってスヤスヤ寝ているイケメンが目に入ってきた
なんだ、あのイケメンは…
やっぱり類は友を呼ぶってこうゆうことなのか…
そんな事を思う私を他所に、イケメンメガネさんは寝ているイケメンに声を掛けた
?「左馬刻、場所借りるぞ」
その言葉に、寝ていた左馬刻という男は不機嫌そうに目を覚ました
左馬刻「あぁ?テメェ、何の用だ……つか誰だその女」
不機嫌そうにメガネさんを睨みつけた直後、すぐに私の方に視線を移した怖そうなイケメンさん
待って、すっごい睨まれてる…!
怖い怖い怖い怖い怖い…!
そんな私の心中も知らずに、怖そうなイケメンさんの目の前に座らされた
鬼畜だ…このメガネ……!!