第1章 都 会 は 怖 い
?「大丈夫ですか?」
『え、あ、は、はい…なんとか…』
近くに寄ってきたメガネさんは背が高く、心做しか私を見下しているようにも見える…
怖い…イケメンだけど…!
『えっ、と…助けて貰ってありがとうございます…?』
?「いえ、いいんですよ」
そう言って微笑むメガネのイケメンさん
あ、優しい人だ…なんて安心感を覚えれば、メガネさんは私の手首をそっと掴んだ
もしかして、さっき男に掴まれた手首に傷がないか心配してくれてる?
なにそれ、優しすぎかよ…!
イケメンだし優しいし、もうなんか都会素晴らしい…
『あ、あの…ご心配なさらずとも私は大丈夫なので…!こんなかっこよくて優しい人に助けて貰ってほんとどうお礼をしたらいいか…』
?「…別に心配はしてませんが?」
『………え?』
相手の言葉にフリーズしていれば、イケメンメガネさんは懐からいきなり手錠を出し私の右腕にガチャっと掛けた
………ん?ナンダコレハ?
手錠?なぜ手錠?あれ?私悪いことしたっけ?
お、おっかしいな〜…
いきなりの手錠に動揺と混乱を招いていれば、イケメンメガネさんはニヤリと笑った
?「どこの誰かは知りませんが、ちょっと色々聞かせてもらいますよ」
『えっ、な、なんなんですか…!手錠なんて趣味悪いですよ…!?わ、私は帰ります…!』
そう言って来た道を戻ろうとすれば、イケメンメガネさんはもう片方の手錠を自分の左腕に掛けた
?「帰らせませんよ?まぁ、それでも帰ると言うなら、私も着いていくことになりますが…よろしいですか?」
手錠で繋がっている手を見せながら話し掛けてくるメガネさん
何この人…さっきの男よりやべぇ奴に出会ってしまったよ…?
なんで私は見知らぬメガネと手錠で繋がっている?
おかしいよね?どう考えてもおかしいよね?
やっぱり都会はもんげー怖ぇずらぁぁあ…!!!