第5章 新 た な る 職
乱数「んー、やっぱりオネェさんは可愛いからこの薄ピンクのドレスがイメージにピッタリだね♪」
『可愛いドレス……ちょっと露出高い気もするけど…』
乱数「だってキャバ嬢でしょ?これくらいの露出はしないとね☆」
あれから乱数くんに選んでもらったドレスを3着ほど試着した
ピンクや水色や赤など色々な色のドレスを試着したが、乱数くん的にはピンクがしっくりきたらしい…
とは言え…胸元結構開いてるし、足も出てるし…このドレスに着られてしまいそうな勢いだ…
乱数「じゃあ、これ買ってくるね!」
そう言って、選んだドレスを乱数くんは手に持った
『え?……え!?自分で買うから大丈夫だよ…!?』
乱数「いいじゃん、これくらい。就職祝ってことで!」
『いや、でも…!』
乱数「こうゆう時は甘えとくもんだよ?オネェさん♪」
そう言って半ば強引に、私を押し退けてレジに言ってしまった乱数くん
乱数くんに買わせてしまった…
さっき会ったばっかりなのに…!
なんとお礼をしたら…
すると、会計を済ませた乱数くんが戻ってきた
乱数「はい、オネェさん♪」
綺麗な紙袋に入ったドレスを私に手渡してくれる乱数くん
『あの、なんかごめんね…?それと、ありがとう…』
乱数「いいってば!その代わり、僕がお店に行った時はサービスしてね?」
『え?店に来るの…!?』
乱数「そりゃそうだよー、友達連れて行くね?」
ニコッと可愛く笑う乱数くん
この子がキャバクラとか…似合わな過ぎる!
『まぁ、来た時はよろしくお願いします…』
乱数「やったー♪じゃあお店の場所だけ教えて?」
『あ、うん…!えっと、新宿の……』
私は乱数くんに店の場所を教えた
すると、新宿と聞いた瞬間乱数くんの表情が強ばった
乱数「新宿ねぇ…」
『……え?』
新宿って言うのはまずかった?
もしかして新宿嫌いとか?
え、なんかごめんなんだけど…!
『あの、乱数くん…?』
乱数「ん?あぁ、ごめんねっ?何でもないよ♪」
『ほんと?それならいいんだけど……』
気の所為…かな?
乱数くんの表情に違和感を覚えるも気の所為と思い、それ以上は気にしないことにした