第5章 新 た な る 職
私は乱数くんにドレスを買う経緯を手短に説明した。
すると乱数くんは笑顔で私の肩を掴んでくる
乱数「なら、僕がドレス選んであげる!」
『へ?で、でも…乱数くん忙しいんじゃ?』
乱数「今暇になったよ☆」
……今暇になるわけないでしょ…!
インチキばっか言いやがって…
まぁ可愛いから許すけど…
それにドレスなんてどんなのがいいかわからないし…ここは乱数くんに任せちゃおうかな、デザイナーって言ってたしセンス良さそう…
『じゃあ…お願いしようかな…?』
乱数「うん!任せて!」
乱数くんは私の手を引きながら店内へと入っていった
店内へと入れば色々なドレスが置いてあって周りがキラキラして見えた
『うわぁ…すごいキラキラ……』
乱数「ぼくも初めて入ったけど、ドレスの品揃えがすごいね〜…でもこの中から僕がオネェさんに似合うのドレスをちゃーんと選んであげるからね♪」
『えっと、お願いします』
少し頭を下げれば、乱数くんは私を置き去りにしたまま慣れたようにドレスを見に行ってしまった
さすがはデザイナー…服の見極めには手馴れてるというかなんとゆうか……
ぼーっと立っててもしかたないし、私もドレス見てみようかな…
そう思い、私は適当にドレスを手に取り眺める
『可愛い…でもちょっと丈が長いような…』
こうゆうドレスは背の高いスラッとした女性が似合うんだろうなぁ…私みたいな奴がキャバクラなんか勤まるの…?ほんと未だに不安だよ…
ドレスを見ながらため息をついていれば、乱数くんに呼ばれる
乱数「オネェさん!こっち来てー!」
『あ、うん…!今行く!』
乱数くんの声がする方へと歩いていけば、乱数くんの手には3着ほどドレスが掛かっていた
『え…?もう決まったの…!?』
乱数「うん!オネェさんに似合いそうなのが3着ほどあったから、試着してみてくれる?」
『あ、うん…じゃあ着てみるね?』
私は乱数くんの言う通り、試着室でドレスを試着する事にした
乱数くんから受け取ったドレスを試着室に掛けれ目をやれば、セクシーなものから可愛いものまで色々な種類のドレスがあった
これを着て働くのかぁ…やっぱり不安…!