第5章 新 た な る 職
?「じゃあオネェさんも、教えて欲しいなら誠意を見せてよ」
『せ、誠意?』
?「うん!本当に僕に教えて欲しいって思ってる?」
『そりゃあ…今はキミに頼るしかないし…』
本当は他の人に頼りたかったけど。
地図ないし無理だし…とは言っても自力で行くのも辿り着けるか不安だし…ここはこの子に頼るしかないよね…関わりたくないけど
すると男の子は私の肩に手を置いた
?「オネェさん、チューしよ?」
『……………………は?』
いきなり何を言い出すんだこの子は
おかしいにも程がある…いや、まじで関わらない方がいいかもしれない…私が法に触れてしまう…!
『あの…そうゆうことは同い年の子とやりなさい?お姉さんまだ捕まりたくないから…!』
?「ん?オネェさん何歳?」
『24歳だけど……』
言ったはいいものの…絶対にババアってバカにされるパターンだよねこれ。
絶対この子ババアって言いそう…怖い…早く帰りたい…!
すると、男の子はニコッと笑った
?「なら、チュー出来るね☆」
『………あ、いや、私の話聞いてたかな?同い年の子とやりなさい?って言ったよね?お姉さんをからかったらダメだよ?』
?「だからだよ?」
『………はい?』
待って、ほんと意味がわからない…!
話が噛み合わないしもうどうしたらいいの!?
追いかけて来なければ良かった…くそっ……
?「だーかーら、僕はオネェさんと同じ年!だからチューしてもいいってことだよね?」
『……同い年…?嘘だろ…』
?「嘘じゃないよ?ほんとだよ☆だから僕のほっぺにチューして?そしたら道くらいは教えてあげるよ☆」
可愛い顔でそんなこと言ったらいけません…!
それにこれで成人男性とか世も末
まぁ、口じゃないし…ほっぺくらいならいいか…それで道を教えて貰えるなら…
そう思い、私は男の子に近付いて軽く頬にチュッとキスをした
?「え、本当にしてくれるなんて…オネェさんってば大胆だね♪」
『へ?だってチューしたら道教えてくれるって…!』
?「冗談だよ?チューなんかしなくても、道くらい教えてあげるって☆あははっ」
満足げに笑う相手にイラッとしたものの必死に抑える
我慢我慢…道さえ教えてもらえばもう絶対に二度と会うことはないはず…!!!