第1章 都 会 は 怖 い
男「いいじゃん、減るものじゃないし」
『いやいや!そうゆう問題じゃなくて…!ほんっとやだ!マジ無理!!!』
男「だから、着いてきたのはキミだろ?」
『それは分かってます…!でも仕事の内容を言わない貴方も悪いと思いますけど!?え、私が全面的に悪いの!?え?嘘でしょ!?』
男「チッ…うるせぇ女だな。早くしろって言ってんだよ!」
その男は更に強く私の腕を握り引っ張ってくる
『いった…!!何逆ギレしてんだよ…!もっ、誰かー!助けてぇえ!!!』
男「うるせぇっ…!」
誰かに助けを求められるのは困るのか、男は私の口を手で塞いだ
そしてそのままホテルの中へ私を引きずり込むように歩き出した
『んーー!んん!!!』
やばい、ヤバすぎる…!
都会はもんげー怖ぇずらぁぁあああ!!!
どうしようもないこの状況に泣きそうになっていれば、男とは別の声がふと聞こえた
?「はい、ストップストップ!」
男「…!?」
ゆっくり目を開くと目の前にメガネをかけたスーツのイケメンが立っていた
絶対こいつも仲間なんだ…そうに違いない…
そう思いながらメガネの人を見ていれば、塞がれていた口が一瞬にして解放された
『……え?』
私は思わぬ自体に間抜けな声を漏らした
そして後ろを振り向けば、男はホテルの中へと逃げていった
え?なんでアイツ逃げたの?
そう思っていれば、目の前に居るメガネの人はどこかへ電話を掛け始めた
?「○○一丁目のホテル街に不審物を発見した。直ちにとっ捕まえろ」
とっ捕まえろ…?
え、味方じゃなかったの?
どう見てもやばそうだよ…イケメンだけど
そう思っているうちにメガネさんは電話を切った
そして私の側へと寄ってきた