第4章 未 知 の 世 界
『はぁ…酔っぱらいは危険だ……』
横に寝ている寂雷先生を見ながらため息をつく
起き上がれば寝ている寂雷先生に布団をかけた
『とりあえず寝たからいいけど…私どうしよう…もう終電行っちゃったしな……』
新宿に来たのは夕方だったのに…ホストクラブに巻き込まれたせいでこんな時間になっちゃったし…ほんとなんなの、私……災難にも程がある……!
………寂雷先生寝てるし…泊めてもらおうかな…
寝ている寂雷先生をチラッと見て確認をする
こんだけ広いベッドなら端に寝ても大丈夫かな…
そう思えば、寂雷先生と距離を置いてベッドに寝転んだ
疲れていたのか、私はそのまま眠りについた
ー 朝 ー 寂雷side
寂雷「…ん」
カーテンから差し込む光に目を覚ました
昨日は…確か一二三くんの店で…独歩くんの知り合いの女の子を紹介された記憶が……
ゆっくりと上体を起こせば頭に頭痛が走った
寂雷「っ……」
頭を手で押さえれば、ふと隣に寝ている人物が目に入った
寂雷「……………」
……この子は確か…独歩くんの知り合いの……なぜここに…まさか、酔った勢いで何か……ダメだ…昨日の記憶が全くない……
どうしたものか……
そんなことを考えていれば、彼女は目を覚ました
ー 名前side ー
『ん……』
ふと目を覚ませば、ゆっくり目を開けた
すると上体を起こした寂雷先生が目に入った
『はっ……!あ、あのっ…』
起きてる寂雷先生を見れば私は飛び起きた
やばい…勝手に泊めてもらって勝手に隣に寝てるし…これは怒られるに違いない…!
すると寂雷先生は困ったような表情で話しかけてきた
寂雷「…キミは確か名前ちゃんだったね?」
『え?あ、はい…』
寂雷「すまない…昨晩キミと会話をした記憶はあるんだが…その後の記憶が無いんだ…私は…キミに何かしてしまったかな…?」
『あ、いや…その……』
別に何かされたわけではないけど…
まぁ首筋噛まれた気がする…!!
でも言わない方がいいよね?
無駄に心配させるだろうし…
そもそも勝手に泊まったことを謝らなくては…!