第4章 未 知 の 世 界
寂雷「けど、いいのかい?」
『あ、はい。嫌でなければ…』
寂雷「すまないね。それじゃ、お邪魔させてもらうよ」
そう言って寂雷さんとゆうイケメンさんは私の隣へと座った
そして寂雷さんの隣に一二三くんが座った
一二三「先生、この子猫ちゃんは独歩の知り合いなんですよ」
寂雷「へぇ、そうなんだね。そう言えば、日中病院に独歩くんが来てね…君の事を話していたよ。名前さんで合っているかな?」
『え?あ、はい…あの…病院って……』
一二三「あぁ、寂雷さんは医者なんだ。独歩くんのかかりつけって感じで」
寂雷「新宿にある病院だから、何かあったら君も是非」
『あ、ありがとうございます…』
おいおいおいおい…待て待て…
こんなイケメンで優しい全然見たことないよ?
先生?え…えっろい……こんな先生がいる病院なら喜んで通うわ……そう思いながら寂雷先生をガン見していれば目が合い慌てて逸らした
一二三「あ、先生は烏龍茶でいいですか?」
寂雷「そうだね、お願いしようかな」
一二三くんは寂雷先生の飲み物を用意しに席を外した
こんな大人なイケメンと二人きりとかメンタルしんどい…気まずい…
そう思っていれば先生から話しかけてくれた
寂雷「君が飲んでいるのは…シャンパンかな?」
『え?あ、あぁ、そうです……!一二三くんが勝手に開けちゃって……飲みきれないので先生も一杯いかがですか…?』
寂雷「いや、私は……」
『…あ、もしかして苦手でしたか…?』
さっき確か烏龍茶って言ってたもんね…
お酒苦手な人に勧めるのは良くないよね…
寂雷「飲めることは飲めるんだけれど……まぁ、一杯くらいなら…」
『本当ですか?じゃあ一杯だけ…!』
私は空いてるグラスにシャンパンを注いだ
そしてそれを寂雷先生に手渡した
寂雷「ありがとう。頂くよ」
そう言って、寂雷先生はグイッとシャンパンを飲んだ
寂雷先生…お酒嫌いだったかな?
私に気を使って無理やり飲んだんじゃ……
不安な気持ちで寂雷先生の様子を見ていれば、だんだん顔が赤くなるのがわかった