第4章 未 知 の 世 界
一二三「やぁ、ご指名ありがとう、子猫ちゃん♪」
女客「あぁ、一二三!今日も来ちゃった♡」
一二三「ははっ、それは嬉しいな。今日も一緒に楽しもうね、子猫ちゃん」
『……………………………』
………ん?
待って…遂に私は目も耳もおかしくなったのかな?
うん、そうに違いない…これは私がおかしい、きっとそうだよ
少し離れた場所で繰り広げられてる場面にいる一二三という男
今朝あった一二三と瓜二つなんだけど、これは一体どうゆうことなんだろうか
疑問点だらけの空間に私はさっき声をかけてきた人に話しかけた
『あの……あそこにいる一二三って人…』
男「ん?あぁ、一二三はうちのナンバーワンでして。女性客からとても人気なんですよ」
『…そう、ですか……』
男「もしかして、一二三ご指名ですか?」
『え?あ、いや……違っ……!』
男「はーい、3番テーブル一二三指名入りまーす!」
その男はそんなこと言いながらどこかへと行ってしまった
おいこら話を聞けぇぇぇええ!!!!
なんなんだ!どいつもこいつも話を聞いてくれないね!?ほんと!!!
誰が指名って言ったの…!
もう帰らせてくれ…頼むから…ってこれ何回目?
そんなことを考えながらソワソワしていれば、数十分が経った頃恐れていた一二三という男が現れた
一二三「ご指名ありがとうございますっ、ご新規の子猫ちゃんかな?」
そう言って私の隣に座ってくる一二三くんぽい人
あまりのホストオーラについ一二三くんから離れる
一二三「おや?恥ずかしいのかな?可愛いね」
………うん。この人は一二三くんじゃないね、うん…絶対に違う。今朝あった一二三くんとは別物だ……
あんまり目を合わせないように下を向いていれば、私が離れたことにより更に近くに寄ってきた一二三くん
そして私の顔を覗き込んできた
一二三「…あれ?確かキミは…独歩くんの…」
『え…!?』
独歩くんって言った?
え、ってことは…やっぱりあの一二三くん?
……どう見ても別人だけど……!?
え、待って待って待って待って…怖い、ホラー過ぎる……!!!