第4章 未 知 の 世 界
男「お嬢さん可愛いね」
「へ?あ、いや、そんなことは…」
男「未成年?」
『いや、成人してますけど…』
男「そうなの!?じゃあ店に少し寄っていってよ」
『店…?』
私は不審げに相手を見たあと、男の人の近くにある建物を見た
すると、そこにはホストクラブと書かれた煌びやかな建物が建っていた
『ホストクラブ…』
男「うん。今ならナンバーワンも出勤してるよ?」
『あ、いや…私ホストはあんまり…興味ないんで』
そう言って歩きだそうとすればしつこく追い掛けてくる男
なんで私は都会に来てこんなに絡まれるんだろう…田舎人丸出しだからチョロいと思われてるのかね…もっと都会人ぽい格好した方がいいのか…?
そんなことを考えていれば、男はいきなり私の肩を抱いてきた
男「一回行ったらハマるって!だから行こう?」
『あ、いやいやいや、ちょ、待って!!!そんなお金ないってばーーー!!!!』
ー 数分後 ー
なぜ私はホストクラブに居るのだろう…
あの変な男に捕まって、ホストクラブ内に連れてこられたわけだけど…すごく装飾が豪華でキラキラしている店内
見たこともない煌びやかな空間につい挙動不審になってしまう
どうしよう…そんなにお金ないのに…!
10万とか取られたら…もう私に明日はない…
そう考えていれば、さっきの男とは別の人が現れた
男「この度はご来店ありがとうございます。ご来店は初めてですよね?」
『あ、はい…初めてですが…その、外の男の人に強引に連れてこられただけで……』
そんな話をしていれば、店に入ってきた派手な女性が何や騒いでいた
女客「今日の指名も一二三!今日来てる?」
男「あ、はい。一二三なら既に出勤しております。お席はこちらでよろしいでしょうか」
………一二三って…今朝あった一二三くんと同じ名前だ。
同じ名前でも女性の扱いは全く違うんだなぁ…
そんなことを思いながら女性客を見ていれば、私はその後目の疑う光景を見てしまった