第3章 気 分 転 換
あれから山田兄弟と色々な話で盛り上がり、あっという間に夕方になっていた
『あ、長居しちゃってごめんね?つい楽しくて…』
一郎「俺らも楽しかったぞ。こっちこそ引き止めちまって悪かったな」
『いや、そんなこと!楽しかったし、いい気分転換になった…ほんとありがとね?』
二郎「その…名前ちゃんが良ければ…また遊びに来てよ」
頬を掻きながらちょっと照れくさそうに誘ってくれる二郎
そんなこと言われたらまた来たくなっちゃうじゃん!
『二郎ぉ…また二郎に会いに来る!』
二郎「っ…!?!?!?」
私は二郎をぎゅっと軽く抱きしめた
今の内に癒しを蓄えとかないと…!
抱きついたことに顔を真っ赤にして固まってしまった二郎
三郎くんに経験ないとか言ってるけど絶対二郎も経験ないでしょ…なんて思いながら、そこもまた可愛いと思い二郎からそっと離れた
『じゃあお邪魔しました!一郎もお仕事頑張ってね』
一郎「おう、名前も頑張れよ」
そう言って玄関まで送り出してくれる一郎
ほんと優しいなぁ…
その後、私は山田兄弟と別れてイケブクロ駅まで向かった
とりあえず新宿に戻ろうかな…
荷物も取りに行かなきゃいけないし…
夕方には一二三くんいないって言ってたし、今取りに行くのが一番だよね
そう思い、私は新宿へと向かった
数分後、新宿へと到着すれば薄暗くなった街の中を歩く
独歩くんの家は…確かあっちの方だったよね…?
行きは新宿駅を調べるのに携帯のナビ使えたけど、独歩くん家の住所分からないし…はぁ、やばい、これは迷子……
新宿の街をフラフラとさ迷っていれば、人通りの多い所に出た
「この辺飲み屋さんが沢山あるなぁ…」
キョロキョロしながら歩いていれば、黒い服を着た人ボーイさんの様な人にいきなり声を掛けられた