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【ヒプマイ】管 轄 世 界【R18】

第3章 気 分 転 換





一郎「悪い…、言いたくなければ言わなくていいからな」


『すみません…思い出したくない記憶でして…』


すると一郎は察したのか、何も言わずに再び頭を撫でてくれた
その優しさにキュンとしたのは言うまでもない

すると、一郎は私の顔を覗き込みながら尋ねてきた


一郎「名前はイケブクロ住みなのか?」


『あ、ううん。私、最近田舎からヨコハマに引っ越してきたの』


一郎/二郎「ヨコハマ…!?」


ヨコハマと言った途端、二人は驚いたような顔をした

え…?そんなに驚く?
なんて思いながら二人を見ていれば、二人は話し出した


一郎「よりによってヨコハマか…」


二郎「ヨコハマで何かされてない?大丈夫?」


二郎の言葉につい顔が引き攣る
だってもう色々あったもん…ヨコハマ…
でもこの二人もヨコハマにはいいイメージないっぽいし…黙っておこう…


『ヨコハマ慣れないけど、大丈夫だよ?今日はちょっと気分転換でイケブクロに来てみたんだ』


一郎「そうだったのか…。あ、もしなんかあったら電話してこい」


一郎は萬屋の名刺を渡してきた


『え、いいの…?』


一郎「あぁ、もちろんだ。いつでも力になってやる」


『あ、ありがとうございます…!すっごく心強いです…!』


あぁ、財布拾ってよかった…!
怪我したけど、いい物を得た…なんか味方が増えたみたいで嬉しいな…
そう思えば自然と笑みがこぼれた


二郎「可愛い…」


『……へ?』


二郎「あ、いや…何でもねぇ…!」


なんか今可愛いって言われたような?
……気のせいか…そうだよね、うん
私可愛いなんて言われたことないし!


そんな中、玄関の方から誰かの声がした


?「いち兄ただいまー!」


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