第2章 頼 れ る 人
『ごめん、あんまり覚えてないかも…』
独歩「だよな。話すと色々長くなるだが…単刀直入に言うと、一二三は女性恐怖症なんだ…」
『女性恐怖症…?』
独歩「あぁ…だから女性を見るとこうなるんだよ」
『そうだったんだ…知らずに関わっちゃった…ごめんね?』
とりあえず離れた場所から一二三くんに謝罪をする
そっかぁ、女性恐怖症か…それならこうなるのも納得…
って、女性恐怖症なのに家に私がいたらすっごい迷惑だよね?そうだよね?
とりあえずこの場から身を引くのが一番だよね?
でも…一二三くん?が怖がるから帰るねって言ったら絶対独歩くん気を使うよね……ここは予定があるから帰るねってゆう戦法で行こう…!
『えっと、あっ…!あの、私今日ちょっと予定があって…もう今から帰らないと行けないんだ…!一晩泊めてくれてありがとう、独歩くん…!』
独歩「え…予定?そっか、予定があるならしかたないけど…すぐ終わるの?」
『え?い、いやぁ…すぐ終わるかは分からないけど…!』
なんでそんな事細かに聞いてくるんだ独歩くん!
予定あるんだ、そっか、バイバイでいいじゃん…!
…まぁ、親同士も仲いいから私のこと心配してくれてるんだろうけど…人を不快にしてまで独歩くんにお世話になるわけにはいかないしね…
独歩「まだ早いし、もう少しゆっくりしていったら?夕方になれば一二三も仕事行っちゃうしさ」
いえいえ、結構ですぅぅぅう!!!
独歩くんやめよ?私これ以上イケメンを泣かしたくないんだよ…なんか心がすっごい痛いんだよ!!分かって!
『い、いや!もう行かなきゃだから、とりあえず着替えだけさせて…!』
そう言って、私は慌てて独歩くんの部屋に戻りダッシュで着替え、髪を手ぐしで整え荷物を手に持ち独歩くんの所へ戻った
『なんか慌ただしくてほんっとごめんね!今度またご飯でも行こう?ね!』
そう言って部屋から出ようとすれば、独歩くんに再び止められる
独歩「用事あるのに、その荷物邪魔じゃない?」
『……………………………いやっ…全然大丈夫だよ?』
痛いとこついてきやがる、独歩くん…
でも本当は帰るだけだから邪魔じゃないんだよ独歩くん…なんて言えない