第2章 頼 れ る 人
?「…………え」
入ってきた金髪のイケメンは、私を見るなりフリーズしてしまった
え、どうしたんだろう…ってゆうか誰だろ?
独歩くんの…友達?
そう思いながらじっと見ていれば、金髪の人はどんどん顔を青くさせじんわりと涙を浮かべた
?「な、なんでっ……お、おお、女の子がっ……」
今にも泣いてしまいそうな金髪のイケメン
なんで私の顔見るなり泣くの…!?
え?私なにかした…!?
と、とりあえず泣き止ませる…?
え、これどうしたらいいの…!?
『あ、あの……お邪魔してます…』
私はとりあえず金髪のイケメンさんに挨拶をした
すると金髪のイケメンさんは、更に顔を青ざめ玄関の扉にピッタリと背中をくっつけてなるべく私との距離をとった
え…何なの…
ものすっごい傷付くんだけど…!!!
そんなどうしたらいいかわからない状況に、救世主とも言える独歩くんが起きてきた
独歩「おはよ…名前早いね…」
まだ眠そうな面持ちで、独歩くんはこちらに寄ってきた
そんな独歩くんを見た金髪のイケメンさんは泣きそうな顔で私を避けながら独歩くんにしがみついた
?「独歩ぉぉ〜〜〜!!!!!」
独歩「はぁ…やっぱりこうなるよな…」
抱きついてる金髪のイケメンさんをよしよしと宥める独歩くん
これは一体どうゆう状況なの…?
私がイケメンを泣かせてしまったってことでOK?
え、何もしてないんだけど…!!!
独歩くんに怒られる…?やばい…非常にやばい…
金髪のイケメンが独歩くんにしがみついてる姿を見れば、私は顔を青ざめた
『あ、あの……泣かしたつもりは全然無かったんだけど……そのっ、なんかごめんなさい……!!!』
絶対独歩くんに怒られると思い、私は二人に向かって頭を下げた
すると独歩くんは慌てたように口を開いた
独歩「あ、いや…名前が悪いわけじゃないからな?あ…こいつ、伊弉冉一二三…名前も子供の頃会ったことあると思うんだけど…覚えてないよな…」
え?私は悪くない?
じゃあなんで顔見た瞬間泣いたの?
え…完全に誰がどう見ても私のせいだよね?
って……伊弉冉一二三…?
名前を聞いてじっと考えた
んー…小学生の頃に居たような…居なかったような…
近所に住んでた独歩くんの記憶しかないかも……