第16章 念願
お店の中に入れば、パステルカラーの可愛い店内でメイドさんが入口付近に数人並んでいた。
メイド「おかえりなさいませ、お嬢様にご主人様」
か、可愛い……夢にまで見たメイドさん…!!
あまりの可愛さに悶絶状態になっていれば、そんな私を見てドン引きしているような表情を浮かべる一郎くん。
そんな中、メイドさんは席まで案内をしてくれたため私たちは席に着いた。
メイド「お決まりになりましたら、こちらのにゃんにゃんベルを鳴らしてくださいっ」
まるで天使のような笑顔でそれだけを言い残せば、メイドさんははけて行った。
『はぁ…可愛いすぎる…癒される』
一郎「お前ってこうゆう趣味あったのか…」
『趣味ってゆうか…興味?ずっと行ってみたかったの!』
一郎「…まぁ、名前が楽しいならいいけどよ」
眉を下げつつ笑みを浮かべる一郎くん。
なんだかんだ言って尊重してくれる一郎くんは優しいなぁなんて思いながらメニューを見る。
『一郎くん、何にする?』
一郎「何が何だかわかんねぇけど……そうゆう名前は何にするんだ?」
『私は…このにゃんにゃんオムライスにしようかなぁ、可愛いし!』
一郎「なら俺もそれにする」
『了解!じゃあこのにゃんにゃんベルを鳴らして…』
私は猫型のにゃんにゃんベルを鳴らせば、すぐにメイドさんが来てくれた。
そしてにゃんにゃんオムライスを二つ注文をした。
〜 数分後 〜
しばらくすれば、オムライスがテーブルへと届いた。
『わぁ、可愛い…!』
目の前にケチャップで猫が描かれたオムライスを見れば感動して写メを撮ろうとスマホを手にすれば、メイドさんがにっこりしながらこちらに猫耳を差し出してきた。