第16章 念願
あれから身支度を済ませ、一郎くんとイケブクロの街へと繰り出した。
美味しそうなお店が沢山ある中私は何を食べるか決められずにいた。
一郎「食いたいもの決まったか?」
『それがずっと考えてるんだけど…なかなか決まらなくて…一郎くんは何か食べたいものある?』
一郎「そうだな…名前が食いたいもんならなんでもいいけど」
『んー…じゃあ、ちょっと行きたいところあるんだけど…付き合ってくれる?』
一郎「?おう、別にいいぜ」
ー アキハバラ ー
一郎「…って、なんでアキバ?」
『私、可愛いメイドさんの作ったふわふわのオムライスが食べたいの…本当に人生一度でいいから行ってみたかったの!』
一郎「…は?メイド?」
『ここ!メイドカフェ!』
私は一郎くんを連れてメイドカフェの目の前に来た。
すると一郎くんは顔を引きつらせた。
一郎「…メイドカフェって、なんかやらされんだろ?」
『あー、まぁそうゆうイメージあるけど…お店によって様々だから分からないかなぁ…絶対に癒されるから、お願い!行こう?』
一郎くんの目の前で手を合わせてお願いすれば、しかたなしに許可をくれた。
一郎「名前の頼みなら…しかたねぇか」
『やった!ありがとう一郎くん!さ、いこいこ』
私は一郎くんの腕を引っ張りつつ、メイドカフェの中に入った。