第15章 山田家にお泊まり
『はい、もしもし…』
独歩「名前?今どこにいる?寂雷先生から名前が風邪引いてるって昨日聞いて…心配で電話してみたんだけど…」
電話の相手は独歩くんだった。
なんか最近会ってないから久しぶりに声を聞いた気がする…
『あ、心配かけてごめんね?もうすっかり風邪は治ったから大丈夫だよ』
独歩「ちゃんと食べてるか?」
『人並みには食べてるよ。そうゆう独歩くんもちゃんと食べてる…って、一二三くんいるから独歩くんは大丈夫そうだね』
独歩「まぁ、俺は食には困らないな。そういえば…あれから仕事どうした?」
『あー…それは、話すと長くなるから…会った時に話すね?』
独歩「ん、分かった。とりあえず、無理せずゆっくり休めよ」
『ありがとう。独歩くんもね』
話終われば私は電話を切った。
そしてカバンの中に再び携帯をしまった。
『一郎くんごめんね、電話しちゃって』
一郎「気にすんな。…独歩って、もしかして…新宿の観音坂独歩か?」
『え?一郎くん独歩くんと知り合い!?』
一郎「知り合いっちゃ知り合い…かもな」
『へぇ…世間ってやっぱり狭いんだね〜』
一郎「そうだな。ところで…今日は何か予定あんのか?」
『予定…特に何もないけど』
一郎「なら、何か食いに行かねぇか?名前の好きなモン食いに行こうぜ」
『え?いいの?一郎くん忙しいんじゃ…』
一郎「今日は依頼入ってねぇから時間はある。着替えてから行こうぜ?」
『うん、行く!』
何を食べようかなと考えながら私は出かける準備をした。