第13章 看 病
あれから一日が経ち、私の体調も回復した。
『んー…、身体が楽だ〜…』
頭の重さや熱っぽさも無くなり、すっかり元気になった。
伸びをしながら窓の外を見れば一郎くんの事を思い出した。
『…そういえば一郎くんにもお礼しなきゃなぁ…夜にわざわざ駆けつけてくれたし…』
自分が弱っている時にそばに居てくれた一郎くんにお礼をしないとと思い、私は準備をしイケブクロに行くことにした。
〜 イケブクロ 〜
考える前に行動と思い、私はイケブクロに来た。
ヨコハマで人気のケーキ屋さんでケーキを買って一郎くんの住まいであるよろずやへと向かった。
『…いるかな…やっぱり電話してから来た方が良かったかも…』
よろずや前に来ればいるかどうか不安になるも、私はインターフォンを押した。
すると暫くして、三郎くんが中から出てきた。
『あ、こんにちは…』
三郎「……なんだ、お前か」
出てきた早々私の顔を見て嫌そうな顔をする三郎くん。
……相変わらず当たりが強いなぁ。
三郎くんのイヤイヤオーラに怖気づきそうになるが、私は勇気をだして一郎くんのことを尋ねた。
『えっ…と、一郎くんいる?先日私が風邪で苦しんでる時に家まで来てくれたから…お礼をしに来たんだけど…』
私の言葉に三郎くんは目を見開いて、すぐに怒ったような表情を浮かべた。
三郎「お前かっ……!!!」
『えっ…!?』
いきなり声を出す三郎くんに私は驚いてしまった。
な、なにごと…!?