第11章 誤 解
何だかんだ話していれば、あっとゆう間に新宿の病院へと到着した。
『左馬刻さん、ありがとうございました…後は一人で大丈夫なので…』
左馬刻「いや、着いてく」
『えっ…でも…』
左馬刻「帰りも送ってやるから付き合わせろ」
そう言うと、左馬刻さんは車から降りて私が乗っている側のドアを開けてくれた。
『何から何まですみません…』
感謝してもキリがないなぁ…と左馬刻さんへの感謝を溢れさせつつ車から降りた。
そして左馬刻さんと一緒に病院へと足を踏み入れた。
左馬刻「意外と混んでやがるな…予約はしたのか?」
『あ、はい…朝の内に予約はとったのですぐにかかれるかと…』
待合室のソファーに座りながら、混みあっている病院内を見渡す。
流石は寂雷先生……心做しか女性の患者さんの方が多いような……。
看護師「苗字名前さーん、診察室へどうぞ」
そんなことを考えていれば、すぐに看護師さんに名前を呼ばれた。
ゆっくり立ち上がれば、再度熱が上がってるのかふらついてしまうが左馬刻さんが支えてくれそのまま診察室へと入っていった。
診察室に入れば寂雷先生が出迎えてくれる。
寂雷「名前さん…と、左馬刻くん?」
寂雷先生は左馬刻さんの顔を見れば少し驚いたような顔をした。
左馬刻「マジか。お前の主治医って先生だったのかよ」
『えっ?知り合いなんですか…?』
寂雷「昔の好だよ。さ、今日はどうしたんだい?」
『あっ、えっと…咳はあんまり出ないんですけど、昨日から喉の痛みと熱と食欲がなくて…あと、悪寒と倦怠感もあります…』
寂雷「風邪かな?少し喉を見るね」
その後、私は左馬刻さんに見守られながら寂雷先生に診察をしてもらった。