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黎明即起

第1章 恋愛に至る道(出会いから恋に辿り着くまで)


「あ、あのぅ……あ、明石さんにこちらで、その……朝餉を頂けると」
「おはようございます。その通りでございます、どうぞ中へ」
「あっ! お、おはようございます! え、っと。貴女は?」
「昨夜遅くにこちらに着きました、見習い研修をさせて頂く黎明と申します。本日より当面の間、私の方でお食事などご用意させて頂くことになりました。よろしくお願いいたします」

ゆっくりと、子供が一人通れる程度に開いた障子から顔を出したのは、酷くやつれかかった疲れ切った子供だった。
覗いていた髪はやはり柔らかそうにふわふわと、子供の動きに合わせて右往左往しているがその毛質はとても色艶が良い健康な状態とは見受けられなかった。
怯えたような表情で僅かばかり身体を震わせながらも、呼びに来た明石を信用しているのか黎明に声を掛けたのだろう。
黎明はまだ刀剣男子たちの資料に全て目を通していないため、その容姿を見ても刀身を見なければ誰であるかは判らない。
横でこっそりとこんのすけが、五虎退様でございますと教えてくれるのをありがとうと微笑んで受け取って向き直ると笑みを浮かべて挨拶をする。
大勢来るのであれば一度に挨拶を済ませる方が効率は良いだろうが、そうでなくてもあの審神者ではどういう扱いをされているのか把握しかねるため一人ずつの方が好ましい。
黎明はそう思い丁寧に頭を下げると息を飲む音が響き、オロオロとした雰囲気で声を途切れさせ言葉にならない様子を見せる五虎退にただ静かに反応を待っていた。
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