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黎明即起

第1章 恋愛に至る道(出会いから恋に辿り着くまで)


「早く起きて正解ね。さぁ、次はご飯を作るわ。とりあえず、お粥とか軽めの物にしましょう」
「材料はあるんです?」
「お粥作る程度には、ね。おかずは残念ながらないから、私が持ち込んだ梅干しになるわ」
「さいですか」

何を言っても楽しそうな明石を訝しがりつつも、黎明は鍋を用意する。調理器具は本当に必要最低限、初期に用意された物しかないのだろう。
大鍋が在るだけ御の字だと思いながら米を用意して粥を作る準備をする。塩は持ち込み、水は井戸から汲んだ物を清めてから使用しての料理だ。
料理をしながら頭の中で自分に割り当てられたお金で購入できる必要最低限の物をメモしていく。内番もやる様に言いつけられているのは丁度良いと思いながら、火加減を調整して作り終えると洗って拭き上げた椀と箸を盆に適当な数乗せると食堂だと言う部屋を目指す。
大鍋は明石が運ぶのを買って出てくれたので任せて、こんのすけには荷物を運んでもらっていた。
食堂に割り当てられた部屋に着くと刀剣が居るかと思ったが一人も居なかった。

「……やっぱり居ないわね」
「せやねぇ、どういう割り振りになっとるかわからんけどまぁ、大半は出払っとるか手入れ部屋に居るか、居場所の判る奴は呼んでくるさかい先に食べてはってください」
「ううん、待ってるわ。まだ誰がどこに居るのか判らないから呼びに行くのはお願いしても良い?」
「ええですよ。したら気ぃつけて居ってくださいね」
「はい」

折角作ったのだから冷めないうちにと勧められたが断り、黎明は明石が本丸に居て居場所が判る刀剣だけでも呼んでくると言って出て行くのを見送った。
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